こちらの記事では「ACD(着信呼自動分配装置)」について解説します。ACD(着信呼自動分配装置)の概要や役割、導入するメリットについてまとめましたので、コンタクトセンターソリューションについて検討する際の参考にしてください。
ACD(着信呼自動分配装置)とは、あらかじめルールを設定して、適切なオペレーターに対して電話をつなぐシステムです。「Automatic Call Distributor」の略称になります。
オペレーターをいくつかのグループに分けて、グループ内で電話に出ていないオペレーターに電話をつなぎます。またオペレーターの知識やスキルによって電話を振り分けることもできるため、よりよいアナウンスが可能になることがメリットです。
ACD(着信呼自動分配装置)のメリットとして挙げられるのは、まずオペレーターごとの対応件数が均一化されることです。人によって対応件数が異なると、多く受電している従業員が不満をいだくことがありますが、ACDを導入すれば1人のオペレーターに負担がかかりすぎることなく、均一に業務を割り振れます。
迅速かつ的確な対応により通話時間が短くなり、顧客満足度が向上しやすくなることもメリットのひとつです。ACD(着信呼自動分配装置)を活用すると、問い合わせに対して適切なオペレーターが自動的に選ばれるため、応答時間が短くなる傾向にあります。
成約を取るタイプのコールセンターであれば、ACD(着信呼自動分配装置)によって成約へとつなげやすくなるでしょう。
顧客を待たせている間のガイダンスである「待ち呼ガイダンス」や「あふれ呼設定」、「待ち時間順着信」など、さまざまな機能が利用できます。また着信回数が少ないオペレーターに対して優先的につなげられる機能もあり、コールセンタースタッフの不平等さを軽減するためにも役立つでしょう。
ACD(着信呼自動分配装置)を効果的に利用できるシーンとして、4つ挙げました。入電が多すぎてオペレーターが対応できないときや顧客を待たせてしまうときなどに高い効果を得られるでしょう。また電話番号がない別の問い合わせ窓口につなぐこともでき、待ち時間の短縮にもつなげられます。
ACD(着信呼自動分配装置)はコールセンターにおける業務効率化に貢献するシステムであり、導入するだけでお客様満足度が向上したり、コールセンター業務がよりスムーズになったりします。そして、コンタクトセンターソリューションを導入すれば、更に業務効率を向上させられる可能性が高まります。
事業フェーズに合わせた
アウトソーシング先の選び方をサポートします
当サイトでは、他にもコンタクトセンターの外部委託に関する情報を掲載しています。業務負担が大きいと感じられているなら、コンタクトセンターソリューションへの委託によって解決できるかもしれません。ぜひこちらの情報も参考にしてください。
ACD(着信呼自動分配装置)を活用する際には、既存システムとの相性(連携できるのか)を確認するようにしましょう。また人材配置の変化に応じて、ルールの設定を柔軟に変更していくことも重要です。
ACD(着信呼自動分配装置)の導入を検討するなら、ACD(着信呼自動分配装置)の機能を搭載したPBXを導入することも方法のひとつです。PBXであれば内線同士の交換を容易に行えるため、顧客の待ち時間を更に短縮できるようになるでしょう。また導入の際には、クラウドにするかオンプレミスにするかを確認することも必要です。既存システムとの連携も考慮しながら導入しましょう。
ここでは、課題抽出・体制構築や、生産性向上など外部委託で解決できることを整理し、的確なソリューションを提供できる実績のある外部委託(アウトソーシング)先を紹介しています。貴重な顧客との接点であるコンタクトセンターだからこそ、信頼できる企業を選びましょう。
豊富な実績と柔軟な技術対応で
業務を効率化
トランスコスモス
引用元:トランスコスモス公式HP
https://www.transcosmos-cotra.jp/dccp
3,000社以上の導入実績※1があり、さまざまな業界や企業規模に対応してきた実績が評価されています。これにより、企業は安心して業務を委託できる体制が整っています。過去の経験を活かしたスムーズな運営サポートが期待できます。
在宅勤務やDXに迅速に対応し、多様なコミュニケーションチャネルをカバーします。これにより顧客満足度の向上が期待でき、感動体験を受けた顧客の84%がサービス継続意向を持ち、82%※2が他の商品も利用したいと回答。企業イメージの向上やファンの獲得が期待できます。
売上強化と解約防止を支援し
ビジネス成長を後押し
TMJ
引用元:TMJ公式HP
https://www.tmj.jp/ec_support/
TMJは、オペレーターのスキル向上を目的としたアップセルとクロスセルの研修を実施しています。購入履歴や行動履歴を基にした提案により、顧客単価の向上が期待でき、EC事業者にとって売上拡大につながる支援を提供しています。
顧客の本当のニーズを引き出すために、トークスクリプトの改善を通じて顧客対応の最適化を検討。これにより、解約率の低減やサービスの価値向上の施策を行い、EC事業者と顧客の継続的な顧客関係の強化を目指します。
リコールもスムーズに対応
NTTマーケティング
アクトProCX
引用元:NTTマーケティングアクトProCX公式HP
https://www.nttactprocx.com/solution/contact-center/one-stop-assistant.html
NTTマーケティングアクトProCXは、顧客対応、物品管理、配送状況を一元管理し、リコールや返品処理をスムーズに進めます。これにより、企業が直面する複雑な返品処理の負担を軽減します。
Amazon Connectを活用し、最短半日で緊急対応窓口を構築します。チャットボットやFAQの活用により、24時間対応が可能で、顧客からの問い合わせにも迅速に対応できるサポートを提供します。
※1※2 2024年10月16日調査時点